記帳コラム / 2026年10月14日

確定申告の記帳が間に合わない!2026年分を3月15日までに終わらせる手順

Yu Advisor(日商簿記2級・AFP)

「1年分の領収書が手つかずのまま」「通帳もカード明細も見ていない」——個人事業主や副業の方にとって、年明けはいちばん焦る時期です。2026年分の確定申告の期限は2027年3月15日(月)。この記事では、今からでも間に合わせるための手順を、作業の順番どおりに整理します。

この記事の結論
  1. まずは銀行とカードの明細をCSVで集める(ここが記帳の8割)
  2. 領収書は「現金で払ったもの」だけを優先して処理する
  3. 時間が足りなければ、記帳だけを外部に任せる(申告は自分で)

1. 期限から逆算する

申告書の作成そのものは、会計ソフトを使えば仕訳が揃ってから1〜2日あれば終わります。逆算すると、仕訳は遅くとも3月上旬までに揃っている必要があります。

時期やること
〜1月末銀行・カードの明細CSVを集める。領収書を月ごとに袋分けする
2月仕訳の作成(自分で入力、または外部に依頼)
3月上旬仕訳の確認、家事按分、減価償却などの決算整理
3月15日まで申告書の作成・提出(e-Taxなら自宅から提出可能)

2. 明細をCSVで集める(いちばん効く作業)

事業の入出金の大半は、銀行口座とクレジットカードを通っています。ネットバンキングやカード会社の会員ページから1年分の明細をCSVでダウンロードすれば、それだけで記帳の大部分の材料が揃います。

会計ソフトの「口座連携」で自動取得できる場合もありますが、連携開始前の期間は取れないことが多いため、CSVの保存は早めにしておくと安心です。

3. 領収書は「現金払い」から処理する

カードや振込で払った経費は、明細に記録が残っています。領収書の束の中で明細に出てこないのは現金払いのものだけなので、まずはそこを優先します。

なお、帳簿に記録した取引の領収書は、記帳を自分でするか外部に頼むかに関係なく、原則7年間(白色申告などは5年)の保存が必要です。

4. 仕訳を作る3つの方法

方法費用の目安向いている人
会計ソフトに自分で入力ソフト代のみ(年1〜4万円程度)取引が少ない/簿記の基本がわかる
記帳代行(会計事務所・代行業者)仕訳100件で月5,000〜15,000円程度が相場毎月継続して任せたい
AIによるまとめ記帳1年分で2〜4万円程度年1回まとめて片付けたい/申告は自分でする

記帳代行の相場は事務所の解説記事などで示されている一般的な目安で、仕訳数や資料の状態によって変わります。どの方法でも、確定申告書の作成や税務相談は税理士の業務なので、記帳代行業者やAIサービスには頼めない点に注意してください。

5. 仕訳が揃ったら確認すること

判断に迷うものは、税務署の電話相談や、確定申告期に開かれる無料相談会を利用できます。

6. 2027年分からは「ため込まない」ほうが得になる

令和8年度の税制改正により、2027年分(2028年に申告)から青色申告特別控除の区分が見直され、優良な電子帳簿で保存している場合は最大75万円、書面で申告する場合は10万円に下がるなど、帳簿の付け方による差が大きくなります。優良な電子帳簿は年の初めから要件を満たして運用する必要があるとされているため、2027年は月ごとに記帳する体制にしておくのがおすすめです。詳細はこちらの記事で解説しています。

記帳だけ、まとめて任せたい方へ

Yu Advisorの「AI年間まとめ記帳」は、明細CSVと領収書の写真を送るだけで、AIが1年分の仕訳帳と会計ソフト取込用CSVを作成します。迷った仕訳は「要確認一覧」でお渡しします。ライト19,800円から。

サービスの詳細を見る

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の税務判断を行うものではありません。最新の制度は国税庁の公表資料でご確認ください。